大堀川の水辺をきれいにする会

2012年度: 大堀川水質の協働調査

  実施結果はこちらです!

2012年度 協働調査の計画  

実施要領の事前周知 
 24年度の大堀川の協働調査を下記の通り行います。
               2012/6/23 大堀川の会 高橋・青木・加藤・新保
 県では、今年度も引き続き、従来どおりの測定調査方式を継続することに決まりました。 
 当会では、昨年度から、測定地点を大堀川本流系1本に絞っています。その着眼点は、北千葉導水注入前後、礫間浄化装置前後、地金堀樋管合流前後の水質比較並びに主要樋管流入水に関する水質です。
調査対象: 
 測定を2班に分け、上流班は新駒木橋の上流から新堤橋まで、下流は高田橋から呼塚橋とする。
後述の測定地点1,2の通り、上流側6地点と、下流側6地点の12地点で測定する なお、上・下流班とも水質の調査を行い、最後に合流する高田緑地前で水生生物調査を行う

集 合: 上流班は新駒木橋袂、導水地点、
       下流班は旧アサヒ飲料裏・生き物調査場所、9時20分までに

水質調査項目: 野帳記載の全項目と測定できる箇所の水量。 

参加者の業務分担
 調査のリーダー役: 上流班は加藤、下流班は新保。
 調査用具の運搬: 上流班は柏市環境保全課の方、下流班は青木。
 記録: 専任者を決めて実施。 
 写真: デジカメで測定の様子など撮影。
 測定: 記録係以外の方全員で分担。測定項目毎に出来るだけ担当者を固定した方がベター。

水質測定上の留意事項
(1)採水地点が散らばるので2〜3地点の水を1箇所でまとめて測定するのがよいでしょう(採水運搬用ポリビン用意)。但し各地点の測定が入り混じらない対処が必要です。水試料毎にサブ記録紙を置き、テストパックをその上に並べ測定者が結果をその紙に記録しそれらを正規記録紙に転記する、ようにして下さい
(2)測定は丁寧に行ってください。予想外の数字が出た場合は必ず再測定してください。
(3)野帳記載の測定項目の他に水量を測定してください(川幅及び3箇所の流速と水深を測って算出)。無理な所は測定しなくて結構です。
(4)パックテストは、水温による測定時間の補正を必ず行う、吸水後パックを良く振って薬品を充分溶かす、パックを手で持たず日陰に置く(暖めない)などの注意点を守ってください。  
(5)パックテストの比色の際は、パックを必ず比色表の白紙の部分に置いて標準色と比較し、対応する標準色の下の数値を読んでください。(下が物質濃度、上はイオン濃度)
(6)透視度測定は、日陰で行い二重十字マークの中側がはっきり見える水面の高さを測ってください。
水生生物調査要領
 (川底や川岸に棲んでいる生物を調べることで川の水質等級を判断する調査です)
(1)上流班で調査しますが、下流班の方もできるだけ一緒に調査できるようにしてください。
(2)川の中にある石の下流に網を置き石のいくつかを静かに取り上げ、石を取り上げた跡の川底を足でかき混ぜ流れてくる生物を網で受けます。これらを水を張ったバケットに入れて石の表面にいる生物や網の中の生物をピンセットなどで捕まえます。胴長が必要です。
(3)捉えた生物を図鑑と対比して名前を調べ、アルコールの入ったビンに入れて提出します。

その他
両班の参加者は最後に高田緑地東屋前に合流し、相互のデータ確認等を行います。
・終了時には用具、器材を整理し、リストと照合・確認の上返却してください。
・なお、調査方法、用具などで気のついたことがあれば、各々で事前準備をお願いします。
測定地点1: 上流班       注:測定地点の番号は旧調査番号、()内は県が付した新番号
 ・NO.51(9)導水注入前        ・NO.52(10)導水注入後
 ・NO.61(11)後原上樋管       ・NO.35(12)天神前樋管
 ・NO.53(13)礫間浄化装置前    ・NO.54(14)礫間浄化装置後

 
測定地点2: 下流班   注:測定地点の番号は旧調査番号、()内は県が付した新番号
 ・NO.10(20)地金堀合流後     ・NO.9-1(18)地金堀合流前
 ・NO.9-2(19)地金堀樋管      ・NO.64(17)木崎台樋管
 ・NO.62(15)篠塚樋管        ・NO.63(16)篠籠田橋樋管
 


第1回 協働調査 (2012.7.3) の実施結果

 調査結果:     データはこちらです。
【実施日時】 2012年7月3日(火) 9:15〜11:30  曇り
【参加者】  総勢15名  
  上流班: 9名 (当会: 冠木、佐藤、鈴木、中野、酒井、加藤、高橋、
                  千葉県環境研究センター: 飯村氏、 柏市環境保全課: 村山氏)

  下流班: 6名 (当会: 湯原、船田、木村、新保、青木、 水質保全協議会: 関氏)
1.実施概要
(1)上流班 (加藤)
今回、上流班はどこも、かなりきれいだった。
 CODは3−5ppm、透視度も殆どが50cm以上。
導水注入前(No.51(新No.9))地点の透視度が低かったが、UR都市機構が河川工事が始まる前はきれいだったので、工事が終われば向上するものと思われる。
礫間浄化施設は運転休止中に付き前後で水質に差なし。
上流班で全ての地点で「水量」を測定できた事は有意義だった。
県で報告している数値(礫間浄化装置前 0.3 m3/秒)に対し、導水注入前の地点で0.39 m3/秒、導水注入後1.0 m3/秒。導水量は0.5 m3/秒であったので相当良い(水量が多い)測定値だと思う。
天神前樋管は一番水量が多い枝川(0.088 m3/秒)だが、本流流量(0.39 m3/秒)に対し20%程であった。 他の上流班の樋管は更に1桁少ない。
(2)下流班 (加藤、青木)
樋管の2箇所に水質の悪い所があった。その為本流に合流後のCODを上昇させた所があった。 (No.10(新No.20A))
今回CODが高い値17を示したNo.64(新No.17)の樋管出口は、前回(1月)のデータをみるとCOD7であった。樋管は水質が変動する処も結構あるので、今の所、特にコメントできることはないが、以前天神前樋管を4年間に亘って測定したが、そのデータをみると樋管出口でCODは8〜50まで振れていた。
(3)水生生物調査 (青木)
上流班と下流班が最後に合流した高田緑地前の川岸で、底を足でかき混ぜてその下流に網を入れたり、川底の石を拾い上げて付着している虫を探したが、1匹も確認できなかった。
県の環境研究センターの方の見立てでは、7月に入ってほとんどが羽化して飛び立ってしまったためではないかとのこと。
魚類ではスジエビとトウヨシノボリが捕獲された。
今後、この水生生物調査を兼ねた協働調査は5〜6月にする必要がある。
2.考察 (加藤)
樋管域内と1地点を除く本流での測定結果について、CODは3〜6ppm、透視度はほぼ50cm以上、その他測定値も安定しており、問題なしと感じる。
今回の測定値である本流COD3〜6ppmは大堀川の環境基準値(D類型のBOD8ppm以下)を満足すると推定する。(大堀川の水は通常BODがCODの半分程度であったため)
3.調査地点 
上流班: 6ヶ所
      NO.51.導水注入前、NO.52.導水注入後、NO.61.後原上樋管、
      NO.35.天神前樋管、NO.53.礫間浄化装置前、NO.54.礫間浄化装置後
下流班: 6ヶ所
      NO.10.地金堀合流後、NO.9-1.地金堀合流前、NO.9-2.地金堀樋管、
      NO.64.木崎台樋管、NO.62.篠塚樋管、NO.63.篠籠田橋樋管
4.データ (加藤)  元データのExcelファイル(読取専用)はこちらです!


新駒木橋

水量測定1

水量測定2

水の採取

水質調査1

水質調査2

水質調査3

水量測定3

高田緑地でまとめ
余談:
高田緑地前で放射線測定しました。
右中央の写真は、川底の泥を採取し、放射線量測定器を置いています。
右端の写真は、測定器の表示内容で0.65μSv/hでした。



第2回 協働調査 (2012.12.5) の実施結果

 調査結果:     データはこちらです。
 第2回水質協働調査は、朝からの素晴らしい快晴の中で、お陰様で滞りなく終了いたしました。参加いただいた、会員の皆様、本当にお疲れ様でした。
 今回は、県の水質保全課の小島様にも参加いただき、色々とご教授いただいた上に、今後水質調査の勉強会を開いてくださる話もありました。期待したいと思います。
 (世話役:橋)
【実施日時】 2012年12月5日(水) 9:15〜11:30  快晴
【参加者】  総勢20名  
   上流班:  7名 (当会: 木村、酒井、中野、高橋、(班長)加藤、
                  会員外: 柏市環境保全課 2名)

   下流班: 13名 (当会: 河井、冠木、藤井、深津、湯原、青木、(班長)新保、
                  会員外: 柏市環境保全協議会5名、千葉県水質保全課1名)
1.実施概要加藤
上流はUR(都市開発機構)が大々的に開発工事をしており、調整池の周辺は立派な散歩道、見晴台を工事中のためか、川の水には濁りが入ってきて透視度が15cmと下がっている。しかしCODは5ppmとさほど高くない。 
北千葉導水の注水量は自然流量の5倍程入れているので、透視度は50cmに上がる。
大堀川本流の水質はCODが4−6ppmであり、アンモニア、亜硝酸、硝酸、燐酸も余り高くない値で安定している。
樋管は篠籠田樋管が特に高い値(COD、アンモニア)であった。しかし、流量が僅かなので、全体への影響は少ないようだ。(今後流量を測ってみたい)
天神前樋管は流量が多い、それで高い値(COD、電気伝導度、アンモニア、りん)を示した。ここは以前から異常値を示すことがある、要注意の箇所である。
今回下流で本流の流量調査した。大堀川の流量を体で感じられた、有難いことである。
その結果は上流部分と合わせ、大堀川の水量の成り立ちが推測できた。
即ち、北千葉導水以前は0.1m3/s、導水量が0.5m3/s、天神前樋管0.1m3/s、地金堀0.1m3/sが主で、その他の樋管、湧水、誤差が合計されて国道6号線下で1.2m3/s程度となる。
2.調査地点   
     ※地点No.は、当初からの旧番号とカッコ内の平成23年度からの新番号を併記しています。
上流班: 6ヶ所
 No.51(9)導水注入前、No.5(10).導水注入後、No.61(11)後原上樋管、
 No.35(12)天神前樋管、No.53(13)礫間浄化装置前、No.54(14)礫間浄化装置後
下流班: 6ヶ所
 No.62(15)篠塚樋管、No.63(16)篠籠田橋樋管、No.64(17)木崎台樋管、
 No.10(20)地金堀合流後、No.9-1(18)地金堀合流前、No.9-2(19)地金堀樋管、
3.データ加藤)  元データのExcelファイル(読取専用)はこちらです!


上流班:新駒木橋袂

上流班:新駒木橋袂

上流班:天神前樋管

上流班:天神前樋管

上流班:新橋袂

上流班:新橋袂

上流班:CODテスト
下流班:地金堀合流点
下流班:昭和橋袂
写真:高橋(上流班)、青木(下流班)

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