大堀川の水辺をきれいにする会

松葉町界隈, 2005, 地金堀ユスリカ赤虫


地金堀の泥流しとユスリカと赤虫 報告その2 2005/7/3 記録: 鈴木
昨日の掃除の後すくにチェックすれば良かったけど、いろいろあって今朝5時半起きで調べました。

基本的には前回と同じ事が起こっていて、アカムシの住処は安泰で、前回より運転がおとなしかったせいもあってタイヤの跡はかなり少なめでした。
ここ4、5日の雨で増水したせいでというよりそのあたりの埃や土を洗い流したせいで、川底の藻の上には土や砂が溜まっていました。その下には前回同様アカムシが、住み着いていたけどその密度は前回より数段少ないようでした。

湿った壁に止まっている成虫の数もかなり少なく、飛んでるのも上からは見えないぐらい少なくなっていました。

川底を良く見ると6/9のときと違うことが、いくつか見つかりました。

1. 川底をいじらなくても、アカムシが見えるところがあります。住処から体を水の中に出しているのがいるということです。

2. 白く変色したアカムシの死骸が、石やごみの下流のよどみに溜まっています。生きたのも同じように溜まっていることがあるので、紅白のアカムシということになります。

3. 鯉だか鮒だかの死んだのとわき腹に擦り傷をつけた死にそうなのがよたよたと泳いでいきました。

4. はさみをかたっぽ取られたざりがにがいました、おたまじゃくしもいました。

5. 4丁目の羽水排水管の下流は今回は変色していませんでした。


以下は勝手な推測です。

あれだけ多量のアカムシが死んでいるのは殺虫剤かなんか撒かれたのではないかと考えます。それに生きているのも巣から体を乗り出しているのは暑いから涼んでいるのではなくて、そうしないと苦しいからではないかと考えました。

今日は別件もあったので、時間がなくて市場の端の下から4丁目の橋までしか見ることができませんでした。市場の横や、もっと下流がどうなっているか、時間があったら観て見たいと思います。

魚やザリガニやかえるやおたまじゃくしがいます。

石や砂や土やブロックまでもが流れてきています。
これらの石やウイスキーの小ビンなど葉泥流しでは掃除されていません。

今回は水量が少なかったためかおとなしくやっていたためか、藻の塊が引っかかっていましたが、その中に必ず石があるということではありませんでした。
たまたま引っかかってしまったようでした。

それにしても、あまり効果のなさそうなことを続けているようで、何か考えないと税金がもったいないと思いました。
藻がところどころに引っ掛っている
巣からでてきたアカムシ
生きた赤虫と死んだ赤虫
死んだのは白い色です
白くうっ血して死んだ魚
左:湿った壁面にユスリカおらず。  中:ブロックが流れてきた。     
   



地金堀の泥流しとユスリカと赤虫  2005/6/9 記録: 鈴木
3時間かかってユスリカを観察しました。撮影した写真枚数140枚。使用した乾電池単三4本。

分かったこと:

1.公設卸売市場の交差点から伊藤ハムの交差点まで、どの場所でも川底を引っかくと赤虫が多数姿を現す。

2.今の季節、昼間も夕方も水面近くには成虫がうろうろしていて、水際の湿った壁面にはびっしりと並んで止まっている。この休憩中の成虫の数はテニスコートの交差点より上流の方より 四丁目の交差点より下流の方が少なかった。

3.鉄のバケットで川底を引っかく今のやり方では、川底で生息している赤虫を除去する効果は殆ど無い。その前後で、川底の赤虫の状況には殆ど変化は無い。

4.汚い水が流れ込んでくる雨水用のヒューム管がある。
若柴の流れ、バスの転回場交差点、マルエツ、四丁目の交差点(ここの水はかなり強烈で、ずうっと下流まで、毒にやられて緑の藻が茶髪に色が変わっている)綺麗な水のところもある。

気がついたこと:

公設卸売市場前の橋の下からてくてく歩いて、伊藤ハムの前の橋、レストランのあるとこまで。
若柴からの汚い水が流れ込む前と後で違いが無いかと丹念に見たけど差無し。

水際の湿ったところへの集合状態は昨日に比較し大幅に少ないのは泥流しで押し流されたのと時間が早かったためであろう。

泥流しが終わったばかりだと言うのに、川底の赤虫の状態は昨日とまったく同じように見受けられた。
ガランゴロンと大きな音がしていたのは川底にある石ころにバケットがあたったときの音で、3面の底を引っかいているわけではない。かなり大きな石ころも引っかき傷は一杯あるけど、元の位置を動いた形跡は無い。ただ、歩いた全工程の中で、3-4箇所、バケットに挟まった石ころが描いたと思われるきれいな曲線が観察された。また、局部的に川底のコンクリートを引っかいて白くなっているところがあるが、30cmx30cmぐらいで、川底を効果的にさらっている形跡は無い。確かに泥流しの後には大堀川との合流点には大量の藻とゴミが泥水と一緒に流れ着くが大きく育った茎の部分がむしり取られているのであろう。常連の釣り人が、藻が流れてきて、釣りにならないと言って嘆いていた。

底に沈んだ色んなゴミはバケットで移動されることも無くもとの位置に留まっている。
底にある石の数は半端ではない。今のやり方ではそれらの石の頭を引っかきはするが石がガードしているので底のアオミドロの根っこは何の被害も受けていない。唯一これでは生き残れなかっただろうなと思われたところは、ところどころにみられたタイヤの跡である。しかし、タイヤ跡を面積比で考え見ると川底全体の面積の0.1%にも満たないと思われ今のままでは根本的な効果は無く期待できない。手賀沼は汚れるし、とてつもなく無駄な時間とお金の使い方にならないものだろうか?

確かに作業状況を見ていると、何度も何度も往復して蛇行しながらどろみずをかき立てて押し流しているので綺麗になったように見えるが、肝心の赤虫の巣は殆ど無傷のままである。繰り返すが、ゴミも石ころももとのままである。

アオミドロが根を張ると容易には取れなくなる。それにうまく成長するとふわふわの液体みたいな体が変化して絹糸ぐらいの太さと強さを持つようになり少々のことでははがれない。長靴のかかとでせっせとかきむしっても何回やっても平気で底にしがみついていて離れない。またアオミドロが少ないところには1cm以上の砂が堆積していてここもバケットは仕事をしていなかった。

藻のあるところも無いところも少し川底をいじってやると住み着いている赤虫が掘り出され網に捕捉される。藻のあるところでは藻にしがみつくのと固定用の細い糸が絡まっているみたいで緑の藻に赤い虫が散らばって鮮やかでさえある。

藻の無いところ・砂の中では流れが邪魔して確認は出来ないが筒状の巣を作っているものと思われる。砂も無いところでは泥を使った細長い巣が並んでいるところがあった。また泥流しで浮き上がったその手の巣が、流れのよどみに多量に寄せ集まっていたところもあった。

これ等の状況は全線に渡って殆ど同じで強いて言えば不二家の交差点から下流の方が、赤虫、成虫の頻度は少なかったと言えそうである。
コンクリートの幅7m?x長さ3km?の川底全面に写真のような赤虫がびっしり住み着いていることを想像してみてください。巣の周りには砂や泥や、藻の毛皮まであってがっちり保護されているところに届くように効果のある薬を施すことはできるのでしょうか。巣の周りの水を薬の入った水で置換するのに要する時間は数時間でも不足するのではないでしょうか。
そのあたりはプロにお任せと言うことになりますが、兎に角大変に難しい話だと思います。

一番簡単なのはそして効果があるのは雨水に汚い水を流し込むのを止めることでは!? そして、地金堀の水をきれいにすることなんでは!!

他にも方法はあると思うけど、それは次回のお楽しみと言うことで・・・・
川底の泥流し
バケットで引掻かれても動かない石
鮮やかな赤虫

長靴で掻き分けた後の赤虫!
赤虫の家を壊すと、流されまいとしっかり藻にしがみついています。
タイヤの後に残ったゴミ
赤虫の巣

大きいのはまっすぐ伸ばすと25mm程度です。


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