大堀川の水辺をきれいにする会
2008年度: 水質・水生生物の協働調査
2008年度の目次:
(1)2008年度 第1回協働調査(6/19) 実施結果のまとめ
(2)「TX横の臭い調整池」の加藤レポート
(3)2008年度 第2回協働調査(1/8) 実施結果のまとめ
参考) 2007年度に当会・青木さんが企画した仕切り直し計画
2008年度・第1回協働調査 2008/6/19(木)
実施要領の事前周知 (2008/6/7 大堀川の会 青木) 20年度の第1回目の大堀川の協働調査を下記の通り行いますのでよろしくお願い致します。
調査対象:
前回同様調査地点は本流系は高田三勢の支流及び地金堀との合流点主流、地金堀系は正連寺地区上流部です。
本流系は水質と地金堀合流後地点での水性生物の調査、地金堀系は水質の調査のみ行います。
日 時: 6月19日(木)9時30分〜12時、雨天の場合の予備日は6月24日(火)
集 合:本流系は地図33地点(付近駐車可)、地金堀系は田中中学校裏門前、9時30分までに。
雨天対応:小雨なら決行とします。前日の状況により中止する場合は前日中にご連絡します。
参加予定: 19日に参加見込みの方々、もし24日に順延された場合は少し変わって来ます。
本流系: 会員は加藤(班長)、中野、河井、奥村、高橋、大内、その他。
他に柏市環境保全課、柏市環境保全協議会と千葉県湖沼浄化対策室の方計5名程度
地金堀系: 会員は青木(班長)、志茂、鈴木、山口、湯原、小川、今西、その他
他に柏市環境保全協議会の方2〜3名
※上記は参加見込みの方々です。
都合悪い方、上記以外で参加できる方青木までご連絡下さい。最終調整します。
水質調査項目: 野帳記載の全項目と測定できる箇所の水量。
参加者の業務分担:
調査のリーダー役:本流系は加藤さん、地金堀系は青木。
調査用具の運搬:本流系は柏市環境保全課の方、地金堀系は青木。
記録:専任者を決めて実施。
写真:担当者を決めて調査地点の全景や状況、測定の様子など撮影。
測定:記録係以外の方全員で分担。測定項目毎に出来るだけ担当者を固定した方がベターです。
水質測定上の留意事項:
(1)2〜3地点の水を1箇所に集めて測定するのがよいでしょう(採水運搬用ポリビン用意)が、測定が入り混じらない対処をして下さい。まずサブ記録紙に記入してから記録紙に転記すると間違いがありません。
(2)測定は丁寧に行ってください。予想外の数字が出た場合は必ず再測定してください。
(3)野帳記載の測定項目の他に水量を測定してください(川幅及び3箇所の流速と水深を測って算出)。無理な所は測定しなくて結構です。本流系は胴長が必要です。
(4)パックテストは、水温による測定時間の補正を行う、吸水後パックを良く振って薬品を充分溶かす、パックを手で持たず日陰に置くなどの注意点を守り、比色の際は対応標準色の下の数字を読んでください。
水生生物調査要領
(川底や川岸に棲んでいる生物を調べることで川の水質等級を判断する調査です)
(5)本流系の調査ですが、地金堀系の参加者もできるだけ一緒に調査できるようにしてください。
(6)川の中にある石の下流に網を置き石のいくつかを静かに取り上げ、石を取り上げた跡の川底を足でかき混ぜ流れてくる生物を網で受けます。これらを水を張ったバットに入れて石の表面にいる生物や網の中の生物をピンセットなどで捕まえます。
(7)捉えた生物を図鑑と対比して名前を調べ、アルコールの入ったビンに入れて提出します。
その他:
・両系統の参加者は最後にアサヒ飲料裏で合流し、相互のデータ確認等を行います。
測定地点1(昨年と同様): (1)本流系高田三勢地区支流、
(2)地金堀との合流点付近:昨年度までと同じ ※ここで生物調査を実施測定地点2(昨年と同様): 地金堀系正連寺地区上流部 実施結果: 調査記録+調査データ詳細のレポート(PDF版)はこちらです!
青木さんの報告 雨も降らず丁度よい調査日和になって上手く行きました。 参加者: 総勢22人となかなかの盛況でした。
(当会員11名、県環境センター4名、環境保全課2名、
環境保全協議会よりアサヒ飲料3名・東洋ガラス2名)地金堀系では、こんぶくろ池(No.41)がCOD8と予想外の悪さ(この水が流れて来る小川ではCOD3と良好)でしたが、池は湧水量が少ないため水が淀んでしまうところがあり、水温が高くなって植物プランクトンが繁殖しているのかもしれません。(昨年の6月調査でも悪い状態でした。)正連寺グランド横の調整池はついに卸売市場北側まで広げられました。各所の排水が集まる卸売市場横の水路(No.48)ではCOD30という汚さでした。 本流系は,CODが全体に10付近で昨年調査よりはよい状態とのことでした。本流と地金堀の合流点で水生生物調査も行いましたが、多いのはユスリカの幼虫とミズムシで生物から見た水質等級はよくないようです。みんなでバットのなかの生物を覗き込んで探していた丁度その時に、ユスリカが脱皮して飛び立つところを目撃し歓声が上がりました。
加藤さんの報告本流系についてコメントします。
(1)確かにCODは12ppm以下と良好でしたが、通常20ppm程度なので、本年が良くなったとは思いません。(2)りんは数箇所で測定キットの上限(0.66ppm)を超えており、問題でしたが、更に高濃度測定ができるかどうかこれから検討します。 (3)途中、TXに近くで近所の人に苦情を言われました。
「この近くに悪臭のする水溜りがある。市に何回か言ったが対策してくれない、見てくれ。」
そこで、全員で現地を見に行く。確かに同氏の言う如く、有機物の腐敗した匂いであった。排水口より低いので溜まりっ放しである。 TX関連で下水路を変更した為に起ったらしい、経緯を調べ報告することを約束した。
花卉卸売市場前で測定中
合流点での水性生物調査
本流・地金堀 両調査陣集合写真
「TX横の臭い調整池」の加藤レポート 2008/6〜
TX横の臭い調整池(1) (2008年6月24日) 協働調査の際、TX横の調整池が臭くて苦情を言われたことは既に報告しました。
その後について:
1.今日、現場にフェンスをよじ登って入ってみました。
調整池は全面的にドブ溜になっており、悪臭プンプン(腐った臭い)。
但し、調整池からの排水側に”金網付き出口”があるが、枯れ草で塞がっていた。
その詰りを取り除いたら、流れ出しました、でも味噌くらい濁った臭い水。
一編に流すと苦情が来そうなので、閉塞は全部取らず、明日もう一度行って残りを取り除く。
2.それでも全水は排水されない筈だから、次にどうするかは現場で考えます。
3.公害課の某氏の弁では既に担当は分かり、別センターが担当だそうで、電話してあちらでやってもらう事に決まったそうです。
枯れ草で塞がった排水穴の前後。
左側の金網の詰りを少しはずしたところ。右側汚水が流れ出した様子。 TX横の臭い調整池(2) (2008年6月25日) 再度行ったところ、昨日の”金網”の目詰まり部は再び詰まっていた。
今度は完全にごみを除去、排水部の底の高さまで排水できるようにした。
しかし、溜まった水量が多いので、見ている間には最低水位までは至らなかったが、3時間後行ってみると底まで排出できていた。
そこで、下流はいかに外観が悪化したか確認に行ったらなんと、いつもの測定場所No.34は普段と変わらぬ透明度。 臭いも感じない。川の持つ緩衝能力であろう。
調整池の水位は20cm強下がった、前は岸辺まで満杯に汚水が詰まっていた。 調整池の底の高さは排水口とあまり変わらない、従って溜まり水を抜くだけで問題解決する可能性がある。 TX横の臭い調整池(3) (2008年6月26日) この調整池は上流に工業団地からの排水口があり、出口に向かって流れるようになっています。しかし、出口が枯葉で塞げられた為、その両側に溜まってしまったもの。
水抜き途中のもの、右側=東側がびっしりと固形物で溜まっている。奥の排水口は写っていないが、見ている間に排出されたことはなかった。
西側は水を抜いたため、もう原因物質は殆どありません。
ところで問題が発覚しました。
この排水口は有機性の固形物を大量に出した為、東側の部分は糞のようにそれが溜まり捌けません。 奥には水も残っている。
西側はがまがびっしり生えているので水だけ流れ、固形物は東側に溜まった。量は池全面に20cmくらいの厚さ。
今後、埒が明かなければ、仕方がないからこの固形物の溜りに細い水路だけ作り、自然に乾燥するのを待つ。これでも一応悪臭対策になる。TX横の臭い調整池(4・まとめ) (2008年7月2日) TX横の調整池の問題: 溜り水があり、臭い。 (場所:柏市、工業団地付近)
点検結果: 調整池出口の金網が詰まっており、30cmほど溜まっていた。
処置: 加藤が詰りを掃除したら、全面的に排水でき、臭いも減った。
【掃除前】 調整池出口の金網の目詰まり。調整池側(左)は水がたまっていた。
【掃除後】 目詰まりを清掃後。調整池側(左)は約30cm水位が下がる。
【位置関係】
↓:工業団地からの排水口
↓:調整池(葦の群生、川底に堆積物)
↓:金網付き出口
↓:大堀川支流へ
【作業状況】
(1)写真上左:
調整池に約30cm深さの水溜まりは、
金網付き出口の目詰まりが原因だった。
(2)写真上右:
目詰まり除去で、水位は下がった。
(3)写真中:
水位が下がり、池底がでた。
加藤さんは、水路を更に作る。
(4)写真下:
工業団地の排水口から出口を水路。
【残りの問題】
1.固形物の溜りがあり、腐敗し、悪臭を出している。
1)この固形物を除去できないか。
2)工業団地排水が原因の可能性有り。
3)この汚泥を除去できないか
2.今後金網の詰りを起さないよう監視が必要である、誰がするか。
これらの調査状況、問題原因、残課題等について、清掃作業兼レポーターの加藤さんから県の地域整備センター、市の環境保全課に報告し、今後の対応と状況報告をお願いした。
(一旦区切り)
【掃除後】 金網の上の調整池は池底が現れた。清掃作業兼レポーターの加藤さんにより、水路が作られている。
【掃除後】 工業団地からの調整池への排水口(手前)と、調整池から金網付き出口(奥)と、それらの間の加藤製水路。
2008年度・第2回協働調査 2009/1/8(木)
実施要領の事前周知 (2008/12/15 大堀川の会 青木) 20年度の第2回目の大堀川の協働調査を下記の通り行いますのでよろしくお願い致します。
調査対象:
前回同様調査地点は本流系は高田三勢の支流及び地金堀との合流点前後の主流と地金堀出口、地金堀系は正連寺地区上流部です。
本流系・地金堀系共に水質の調査のみ行います。
日 時: 1月8日(木)9時30分〜12時、荒天の場合の予備日は1月15日(木)
集 合: 本流系は地図33地点(三勢の森入口付近)、
地金堀系は田中中学校裏門前、9時30分までに。
雨天対応:小雨なら決行とします。前日の状況により中止する場合は前日中にご連絡します。
参加予定: アンダーラインの方は例会で確認済みです。
ご都合の悪い方、下記以外で参加できる方青木までご連絡下さい。
本流系: 会員は中野(リーダ)、河井、奥村、山口、高橋、芝原、他
他に柏市環境保全課と柏市環境保全協議会の方計5名程度
地金堀系: 会員は青木(リーダ)、木村、志茂、湯原、今西、尾曲、鈴木他
他に柏市環境保全協議会の方、日本大学学生久永さん等3-4名程度
水質調査項目: 野帳記載の全項目と測定できる箇所の水量。
参加者の業務分担:
調査のリーダー役:本流系は中野、地金堀系は青木。
調査用具の運搬:本流系は柏市環境保全課の方、地金堀系は青木。
記録:専任者を決めて実施。
写真:デジカメで測定の様子など撮影(本流系は河井さんよろしく)。
測定:記録係以外の方全員で分担。測定項目毎に出来るだけ担当者を固定した方がベターです。
水質測定上の留意事項:
(1)採水地点が散らばるので2〜3地点の水を1箇所でまとめて測定するのがよいでしょう(採水運搬用ポリビン用意)。但し各地点の測定が入り混じらない対処が必要です。水試料毎にサブ記録紙を置き、テストパックをその上に並べ測定者が結果をその紙に記録しそれらを正規記録紙に転記するようにして下さい。
(2)測定は丁寧に行ってください。予想外の数字が出た場合は必ず再測定してください。
(3)野帳記載の測定項目の他に水量を測定してください(川幅及び3箇所の流速と水深を測って算出)。無理な所は測定しなくて結構です。本流系は胴長が必要です。
(4)パックテストは、水温による測定時間の補正を必ず行う、吸水後パックを良く振って薬品を充分溶かす、パックを手で持たず日陰に置く(暖めない)などの注意点を守ってください。
(5)パックテストの比色の際は、パックを必ず比色表の白紙の部分に置いて標準色と比較し、対応する標準色の下の数値を読んでください。(下が物質濃度、上はイオン濃度)
(6)透視度測定は、日陰で行い二重十字マークの中側がはっきり見える水面の高さを測ってください。
その他:
・両系統の参加者は最後にアサヒ飲料裏で合流し、相互のデータ確認等を行います。
・終了時には用具・器材を整理し、リストと照合・確認の上返却してください。
・なお、調査方法・用具などで気のついたことがあれば、各々で事前準備をお願いします。
測定地点1(第1回と同様) 地図はこちらです。 測定地点2(第1回と同様) 地図はこちらです。 実施結果: 調査記録+調査データ詳細のレポート(PDF版)はこちらです!
(1)20年度第2回(21.1.8)大堀川協働調査の結果
(2)19年春・秋、20年春・秋の協働調査大堀川水質主要データの集計
青木さん速報:
協働調査8日に予定通り実施しました。暖かい天気に恵まれ、ほぼスムースに運びました。今年も当会のイベント運はよさそうです。以下、簡単な速報です。参加者は本流系、地金堀系あわせて20名でした。県環境研究センター1名、県水質保全課1名、市環境保全課2名市環境保全協議会3名、当会員12名、これにはるばる横浜から日本大学学生の久永君が参加してくれました。 本流系の支流、天神前樋管の排水路は相変わらず汚くCOD50もありましたが、6号線近くの主流ではCOD5と良好でした。 地金堀系は上流は従来並でしたが、公設市場傍の水路はCOD11と何時もよりは大分きれいでした。近辺の家で下水道につなぐところが増えたという話もありますが、継続してみていく必要があります。 県の研究センターから参加した方にこんぶくろ池を見てもらった結果、ここは落ち葉が厚く積もって腐食しておりその有機物が湧水に溶け出すためCODが高くなっている可能性があり、汚染されている訳ではなくむしろ自然度が高い状態を表していると考えられるとのことでした。(今回測定COD:こんぶくろ池6、弁天池13)
これまでの疑問が解けたような気がします。調査の写真を少し添付します。
公設市場傍で
地金堀上流小川の傍で
地金堀・本流の合流点で
最後に測定結果を全員で確認
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