大堀川の水辺をきれいにする会

2007年度: 水質・水生生物の協働調査

2007年度の目次:
 (1)2007年度に当会・青木さん企画による仕切り直し計画
 (2)2007年度 第1回協働調査(6/20)  実施結果のまとめ
 (3)2007年度 第2回協働調査(12/11) 実施結果のまとめ
 (4)参考: 江戸川大学学生の大堀川支流調査に支援参加(1/19)記録はこちら


2007年度に当会・青木さんからの仕切り直し計画

19年度からの大堀川水質協働調査の計画
       19.5.15 大堀川の水辺をきれいにする会 青木保雄
考え方
・これまでの4年間の大堀川協働調査で、本流系及び地金堀系の現状と問題点は大略把握できた。両系統とも当面大きな変化は考えられず、このままの調査を継続する意味はあまりない。
・大堀川はまさに市街地の川であり、自然水、生活工業排水、調整池等が組み合わさって水質を形成している。自然が残された地域の比較的良好な水質が市街地に入るに従ってどう変化するかを把握することは、今後の市街地開発を考える上でも意味のある材料と思われる。19年度からはそこに焦点を当てて調査してみたい。
調査地点
1)地金堀系上流: こんぶくろ池から正連寺地区の公設市場近くまでの変化
  

2)大堀川本流系支流=高田三勢地区支流: 
     わずかに残る林の水が工業団地と住宅地を経て大堀川へ至る迄の変化
  

3)大堀川最終地点=本流と地金堀の合流点付近における合流前本流、地金堀出口、合流後の3地点 
                                             以上。



2007年度・第1回協働調査 2007/6/20(水)

実施要領の事前周知 (2007/6/8 大堀川の会 青木)
調査対象:
今回から調査地点を本流系は高田三勢の支流及び地金堀との合流点、地金堀系は正連寺地区上流部に変更しました。本流系は水質と水性生物、地金堀系は水質の調査のみ行います。

日 時6月20日(水)9時30分〜12時、雨天の場合の予備日は6月27日(水)
集 合: 本流系は地図33地点(駐車可)、地金堀系は田中中学校裏門前、9時30分までに。
雨天対応小雨なら決行とします。前日の状況により中止する場合は前日中にご連絡します。 

参加予定
 本流系:会員は加藤(班長)、山口、高橋、小川、今西、鈴木、奥村、河井
       他に柏市環境保全課、環境保全協議会の方2〜3名
 地金堀系:会員は木村、志茂、湯原、岩倉、芝原、青木(班長)
       他に柏市環境保全課、環境保全協議会の方2〜3名
 ※上記以外で参加できる方是非青木までご連絡下さい。

水質調査項目: 野帳記載の全項目と測定できる箇所の水量。  
参加者の業務分担
 調査のリーダー役: 本流系は加藤、地金堀系は青木。
 調査用具の運搬: 本流系は柏市環境保全課の方、地金堀系は青木。
 記録: 専任者を決めて実施。 
 写真: 担当者を決めて調査地点の全景や状況、測定の様子など撮影。
 測定: 記録係以外の方全員で分担。
      測定項目毎に出来るだけ担当者を固定した方がベターです。

水質測定上の留意事項
(1)採水地点が散らばるので2〜3地点の水を1箇所でまとめて測定するのがよいでしょう(採水運搬用ポリビン用意)。但し各地点の測定が入り混じらない対処が必要です。水試料毎にサブ記録紙を置き、テストパックをその上に並べ測定者が結果をその紙に記録しそれらを正規記録紙に転記する、ようにして下さい。
(2)測定は丁寧に行ってください。予想外の数字が出た場合は必ず再測定してください。
(3)野帳記載の測定項目の他に水量を測定してください(川幅及び3箇所の流速と水深を測って算出)。無理な所は測定しなくて結構です。本流系は胴長が必要です
(4)パックテストは、水温による測定時間の補正を必ず行う、吸水後パックを良く振って薬品を充分溶かす、パックを手で持たず日陰に置く(暖めない)などの注意点を守ってください。 
(5)パックテストの比色の際は、パックを必ず比色表の白紙の部分に置いて標準色と比較し、対応する標準色の下の数値を読んでください。(下が物質濃度、上はイオン濃度)
(6)透視度測定は、日陰で行い二重十字マークの中側がはっきり見える水面の高さを測ってください。

その他
両系統の参加者は最後にアサヒ飲料裏で合流し、相互のデータ確認等を行います
・終了時には用具・器材を整理し、リストと照合・確認の上返却してください。
・なお、調査方法・用具などで気のついたことがあれば、各々で事前準備をお願いします。
測定地点1: (1)本流系高田三勢地区支流、
        (2)地金堀との合流点付近:昨年度までと同じ
測定地点2: 地金堀系正連寺地区上流部
実施結果:   こちらから青木さん、加藤さんのレポートをご覧下さい。
今回から調査地点を変更し、源流自然水の貴重さと雑排水流入による悪化状況を把握でき一応は意味があったと思います。ただ、水路改修の大工事中のところがあり、残念ながらしばらくまともな調査にならない懸念があります。状況に応じた調査上の対処が必要かもしれません。
全体として、上流部における自然水は良質で貴重だが、排水路と合したちまち悪化する状態が把握された。
なお、本流系での水生生物調査は時間切れで実施出来ませんでした。

結果概要   ※以下の文と写真は、レポートからの抜粋です。
1)本流系
  • 高田地区支流では32林の小川の水は低温良質でほっとさせられた。源は滲み出し水のようである。
  • 31の工業団地方面から来る水は汚れが強い、月曜日には赤い着色があるとのこと今後フォローしたい。
  • 調整池からの水は自然水の筈だが良くなく工場排水流入の可能性も?。大堀川流入前ではCOD30と悪い。
  • 主流は地金堀合流前でほぼ通常レベルだが、上流の工事の影響か地金堀出口は汚く合流後も不良であった。
2)地金堀系
  • こんぶくろ池の水質は予想外の悪さだったが、湧出量が少いため北部雑排水が流入しているかも知れない。
  • それでもこんぶくろ池方面の各流入水を集めた水路42は良好、北からの雑排水路と合流後に悪化。
  • 45畑地の滲出し水は案に相違して良くなかった。水がほぼ滞留状態で植物プランクトン等が繁殖のためか?
  • 46以南は水路の大改修工事中で停滞や泥の流入あり、しばらくはまともな状態になく評価できない。

 
  左:本流系支流の調査    中央:地金堀系の調査     右:合流点での全員集合



2007年度・第2回協働調査 2007/12/11(火)

実施要領の事前周知 (2007/11/24 大堀川の会 青木)
調査対象:
前回同様調査地点は本流系は高田三勢の支流及び地金堀との合流点主流、地金堀系は正連寺地区上流部です。本流系・地金堀系共に水質の調査のみ行います

日 時12月11日(火)9時30分〜12時、荒天の場合の予備日は12月18日(火)
集 合:本流系は地図33地点(付近駐車可)、地金堀系は田中中学校裏門前、9時30分までに。
雨天対応小雨なら決行とします。前日の状況により中止する場合は前日中にご連絡します。 

参加予定
 本流系:会員は加藤(班長)、蓮見、奥村、大内、中野、河井、今西、その他
       他に柏市環境保全課と柏市環境保全協議会の方計5名程度
 地金堀系:会員は青木(班長)、木村、志茂、岩倉、鈴木、高橋、芝原、その他
       他に柏市環境保全協議会の方3名程度
 ※アンダーラインの方は例会で確認済み、上記以外で参加できる方も青木までご連絡下さい。

水質調査項目: 野帳記載の全項目と測定できる箇所の水量。 
参加者の業務分担
 調査のリーダー役: 本流系は加藤、地金堀系は青木。
 調査用具の運搬: 本流系は柏市環境保全課の方、地金堀系は青木。
 記録: 専任者を決めて実施。 
 写真: 担当者を決めて調査地点の全景や状況、測定の様子など撮影。
 測定: 記録係以外の方全員で分担。
      測定項目毎に出来るだけ担当者を固定した方がベターです。

水質測定上の留意事項
(1)採水地点が散らばるので2〜3地点の水を1箇所でまとめて測定するのがよいでしょう(採水運搬用ポリビン用意)。但し各地点の測定が入り混じらない対処が必要です。水試料毎にサブ記録紙を置き、テストパックをその上に並べ測定者が結果をその紙に記録しそれらを正規記録紙に転記する、ようにして下さい。
(2)測定は丁寧に行ってください。予想外の数字が出た場合は必ず再測定してください。
(3)野帳記載の測定項目の他に水量を測定してください(川幅及び3箇所の流速と水深を測って算出)。無理な所は測定しなくて結構です。本流系は胴長が必要です。
(4)パックテストは、水温による測定時間の補正を必ず行う、吸水後パックを良く振って薬品を充分溶かす、パックを手で持たず日陰に置く(暖めない)などの注意点を守ってください。 
(5)パックテストの比色の際は、パックを必ず比色表の白紙の部分に置いて標準色と比較し、対応する標準色の下の数値を読んでください。(下が物質濃度、上はイオン濃度)
(6)透視度測定は、日陰で行い二重十字マークの中側がはっきり見える水面の高さを測ってください。

その他
両系統の参加者は最後にアサヒ飲料裏で合流し、相互のデータ確認等を行います
・終了時には用具・器材を整理し、リストと照合・確認の上返却してください。
・なお、調査方法・用具などで気のついたことがあれば、各々で事前準備をお願いします。
測定地点1: (1)本流系高田三勢地区支流、
        (2)地金堀との合流点付近:昨年度までと同じ  ※今回は水生生物調査は無しです!
測定地点2: 地金堀系正連寺地区上流部
実施結果:   こちらから青木さん、加藤さんのレポートをご覧下さい。
前回同様、上流の支流を中心に自然水が雑排水と混じって変化する様子を調査した。
参加者合計19名、県水質保全課、県環境センター、市環境保全課、アサヒ飲料、伊藤ハム、イチカワ、大堀川の会です。なお、当会の参加者は、本流系に加藤、河井、奥村、大内の4名、地金堀系に木村、志茂、鈴木、高橋、青木の5名です。

結果概要   ※以下の文と写真は、レポートからの抜粋です。
1)本流系
  • 31工業団地横の水は著しく汚れており(COD、透視度)、この地域の対策が必要と考える。
  • 31の森出口の小川の水はこれまで通り低温・良質で、水量は少ないが大堀川の貴重な清水源である。
  • 調整池からの水33はCOD・透視度・電導度共悪く、汚い工場排水が相当入り込んでいると推定される。
  • 主流は地金堀合流前はCOD5と良好、地金堀出口CODが10と比較的低いせいか合流後も良好であった。
2)地金堀系
  • こんぶくろ池では今回は近傍の雑排水混入の影響を避けて流出口より遠い箇所で採水した結果COD3、電気電導度85μS/cmと湧出水らしい良好な水質を示した。こんぶくろ池からの水路42も良好だが、北からの雑排水路はCOD13と悪く合流後は8。但し、どの水路も流速が測定できないほど水量が少なかった。
  • 45畑地の滲出し水は今回はCOD3と良好。(水量少く滞留気味だが冬期で植物プランクトン生育ないためか)
  • 46以降は工事中だが、調整池ではCOD8と程々なのに汚い支流を合せた最終的水路48は酷く汚い。
  • 全体として、上流部における自然水は良質で貴重だが、排水路と合したちまち悪化する状態が把握された。


 地金堀系No.44地点    地金堀系No.48地点       合流点に全員集合


 Copyright (C) 大堀川の水辺をきれいにする会