大堀川の水辺をきれいにする会
夏の生き物調査 2007の報告 2007.7.23
曇天の梅雨空でしたが、子ども達35名、お母さん方21名、当会17名の総勢73名の参加により大盛況でした。
12種・約730尾の生き物調査と、CODパックテスト等の水質検査が実施できました。
このページの目次:
1.大内さんの参加レポート
2.イベントの記録写真
3.生き物の調査結果
4.協力いただいた広報記事
事前清掃は2回実施しました
→ 6/29、7/16
1.大内さんの参加レポート
大堀川の「生き物調査2007」のレポート
大内武夫 (写真: 鈴木健弘)
日時: 2007年7月23日(月) 9時30分〜11時30分
場所: 大堀川と地金堀の合流点のアサヒ飲料ウラ(大堀川左岸)
天候: 曇り、 気温28℃、水温25℃
参加人数: 一般参加 56名(内子ども35名)、会員17名、 合計 73名
大暑の日、どんより曇り梅雨空で今にも泣き出しそうな雲行きである。雨さえ降らなければ絶好のコンディションである。
場所は例年通り、大堀川本流と地金堀の合流地点である。正確には、国道6号線と16号線の間の大堀川左岸、市緑政部公園緑政課資料のネーミングによると”ネイチャートレイル”と呼ばれている地域である。
9時30分の集合時間が近づくとそれと分かる親子連れが手に網を持って集まってくる。
9時40分リーダーの合図で追い込みが始まる。大堀川の上流と下流から各6人が竿で水面を叩き、合流点から地金堀へと魚を追い込んでいく。その後、追い込んだ魚が逃げないようにカラス網を広げて地金堀から大堀川への出口を遮断する。 これらの間、岸辺では、子ども達が固唾を飲んで見守っていた。
9時50分、「子ども達、入れ〜〜!」の合図で、子ども達は我先に川に入って行く。合流点は浅いところなので危険はない。大きいコイがバチャバチャと瀬を泳いでくるのを見て子ども達の目の色が変わる。大自然の生き物教材に無我夢中、一人の女の子が網の中の魚を母親に得意げに見せている姿は忘れられない。獲得した魚は川辺に浮かべたプラスチック製のボートに次々入れて行った。
10時30分頃、「子ども達、上がれ〜〜!」の合図で、子ども達が川から上がる。昨年は16種類だったが、今年は何種類集まったのかについて楽しみが高まる。鯉は大きいので水辺の近くで子ども達に見てもらい、数を数えてリリースした。
水辺のボートから、堤防の上の高所の水槽に移した魚たちを、千葉県環境アドバイザー鈴木優子先生の指導で種類別に分け、そして主な魚の解説が始まった:
・コイは、汚染に強い、
・オイカワは、婚姻色(ワキ腹が虹色)でキレイ、
・モツゴは、大堀川に一番多く生息している、
・スジエビには、黒スジがある、などなど
また、食物連鎖のことや、魚は低温生物であり人間の手の方が温度が高いので、長い間つかむと魚たちは火傷をすることも教えてもらう。先生の解説は、初めて知ることに対し優しく分かり易い。
珍しい魚は小瓶にいれて回し見る。魚好きの男の子は長い間じっと見てチチブの入った小瓶を放そうとしない。
一方では、当会員の加藤さん他によるパックテストによる水質(COD等)の調査を実施する。汲み置きした大堀川の水、柏市内の湧き水、家庭排水等を、パック内に入れると汚染の程度によりパック内薬品が反応して色が変わる。水質によって色が変わっていく様子をみて、親子ともども歓声が上がる。
このようにして2時間ほどの子ども達との催しはあっという間に過ぎた。いつもは他人が故意に捨てた物を拾うことに専念するが、このような催しはとても楽しい。
最後にいつも大人数の子ども達に声を掛けてくれる当会の久保田さんに感謝します。また、若輩の私に報告の機会を与えてくれた先輩諸氏に感謝致します。
2.イベントの記録写真
8:00前に道具小屋に集合し、 8:30から現地で会場設営等の準備を行いました。 |
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9:00 受付開始。 9:40頃に中野代表の挨拶・説明会です。 |
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9:45頃 大堀川の下、上流から水面叩きを開始。 5分程で地金堀合流点に魚たちを追込み完了しました。 |
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9:50〜 子ども達登場! 堤防の坂に気をつけて川に降り、 魚とりに夢中になりました。 |
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すくい網で採った魚は、プラ舟にみんなで集めました。 |
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10:35頃 2班に分かれ一方の班は、千葉県環境アドバイザの鈴木先生の説明で、生き物の名前を調べました。 |
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もう一方の班は、COD等の水質を検査しました。 2班が入れ替わり体験した後、 。 |
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11:10頃にイベントを終了し、 11:15頃から、現地での後片付けをやりました。 | ![]() |
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12:00頃〜 道具小屋での水洗い、 そして反省会をやっての解散です。 | ![]() |
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3.生き物の調査結果
今年は、12種・約730尾が捕れました。
モツゴは今年も多かったようです。一方、モロコが増え、ヨシノボリが減りました。
種類 昨年までの調査結果 今年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 コイ(コイ科) ○ ○ ○ - 4 30 10 7 ゲンゴロウブナ(コイ科) - - - 18 28 - - - ギンブナ(コイ科) - - - 1 - - - - モツゴ(コイ科) ○ ○ ○ 111 6 85 240 400 オイカワ(コイ科) ○ ○ ○ 3 1 21 5 8 ハス(コイ科) - - - 3 4 6 - 5 ワタカ(コイ科) - - - 2 1 - 2 - ウグイ(コイ科) - - - 2 - - - - モロコ(コイ科) - - ○ 2 1 4 12 170 ムツギク( 科) - - - - - 3 - - チチブ(ハゼ科) - - - - - 1 - 1 ヨシノボリ(ハゼ科) ○ - ○ 44 69 18 150 4 メダカ(メダカ科) - - ○ 4 4 5 3 4 ドジョウ(ドジョウ科) - - - - 1 - - - オタマジャクシ - - - 46 9 17 17 4 スジエビ - ○ - 9 211 30 80 120 アメリカザリガニ ○ ○ - 7 20 2 1 2 アメンボウ - - - 6 - 1 3 - その他 - - - ヤゴ、ガムシ、サカマキガイが各1 オケラサカマキガイが各1 ミズカマキリが1 ヤゴが1 ヒメモノアラガイが1
4.協力いただいた広報記事
ASAプラザ
2007.7.3号
で紹介していただきました。