大堀川の水辺をきれいにする会

生き物調査と水質調査 2004.7.19(海の日)

 日時: 2004年7月19日(月)8:00〜11:30
 場所: 大堀川への地金堀合流地点
      (アサヒ飲料裏)
 参加: 合計42人
    
  (大人14人、子ども13人、会員15人)
    
  (チラシ5人、口コミ1人、その他12人)
 天候: 晴、気温29度、水温22度


子ども達との調査活動の様子
    採取した生き物の種類と数    
                                        小菅先生撮影の活動記録

8:53 現地で準備スタート 9:38 最初の説明会
前週の清掃及び前日の仕掛けも準備万端、素晴らしい快晴を迎えての生き物調査であった。

8:00 会員全員、風車小屋に集合後、網・胴長・机・椅子・旗・救急箱などを現地へ運搬する。
8:45 逆井中の小菅先生は、現地で既に写真撮影開始される。
9:00 受付開始 子供達、親子連れ次々と記名する。
   (チラシ・口コミの他にインターネットなどで知った方もあり。)
9:50 下流からの追込み 9:57 合流点の追込み
9:40 参加者全員に概略説明の後、

9:50 前日用意しておいた地金堀側の刺し網を降ろした後、大堀川上流、下流から刺し網を使って胴長隊の魚の追い込みが始まる。
10:00
両サイドから魚が逃げないよう慎重に、岸辺近くの水を叩きながら、徐々に網の輪を狭め、合流地点に追い込む。
10:15〜 子ども達も参加 10:15〜 子ども達も参加 10:15〜 子ども達も参加 (おまけ: 追込み風景)
10:15〜 子ども達も参加 10:30 魚をボートに採取
10:15 いよいよ、子供達がそれぞれ網を手に持って川に入る。元気よくパンツまで濡らしながら歓声をあげる男の子、迷ったあげくそっと川に入って水の感触を楽しむ女の子、それぞれに大魚・小魚を捕まえては岸辺のピンクボートやバケツに入れていく。

10:40  魚とりを終了し、アサヒ飲料のご好意によるホース給水で手を洗う。大人も子供も全員が輪になって、それぞれ2つのお話を聞く。
10:47 鈴木先生の魚講義
魚の話(環境アドバイザー 鈴木優子先生)
採れた魚を沢山の容器に分類し、 丁寧な面白い説明に皆さん熱心に耳を傾ける。
 ・魚は、長く持っていると、人間の体温でやけどすること。
 ・ヨシノボリには胸に吸盤があり、垂直にのぼれること。
 ・オイカワ・ハスは繁殖期を迎えているが、オスは見つからず、婚姻色が残念ながら見られなかったこと。
 ・メダカの特長は尾びれが真直ぐで、尻びれが長方形であること。
 ・コイは顔をみて、ひげを確認すること。
 ・アメリカザリガニは食べないほうが良いこと。
鈴木先生のコメント
1 大堀川にはいろいろな魚が住んでいます。自然が残っていると言えます。
2 しかし、水草・指標生物から判断すれば、去年よりやや良くなっているように思いますが、まだまだ悪い環境にあります。
3. 参加された大人も子供も、大堀川の生き物・水環境に関心を高められたと思います。

水の話(高田さん) 
あらかじめ採取したサンプルを使って、子供達がパックテストによるCOD検査ならびに透視度検査を実施し、きれいな水の大切さについて学ぶ。
今年はデモンストレーション用にコカコーラや味噌汁を用意し、比較をした。「いろんな水を混ぜたらどうなるだろう。」はさすが子供の発想であった。

事後談(当会の鈴木さんコメント)
前回何とか破れずに使えた刺し網が今回は無惨な姿になってしまった理由は何なんでしょうか。竹の棒で水の中に保持したことがいけなかったのでしょうか。そのため、大きな鯉の突進によって破られたり、水中の木の枝を引っかけて破れてしまったりしたのでしょうか。
今回の反省として、あんなに長い距離を追い込まないで、合流点の深みにいる鯉、オイカワなどの群だけを相手にしてそれ等を浅瀬に追い上げさえすれば(今回はどういう訳か、最後の仕上げのところでモタモタしてしまって、追い上げがうまくいかなかったのではと思います。でも大きなハスが数匹捕まったことやオイカワがいたことを見ると追い込みの効果があったといえるのかも知れません。)、充分のような気がしました。短い距離であれば、重たいカラスネットでも何とか引っ張れるのではないかと考えます。
11:00 高田先生の水講義
11:05 後片付け開始 11:10 活躍?のからす網
12:20 ご苦労様(小屋横) ☆前日 地金堀の暗渠の中で

 (文: 中野、 コメント: 鈴木、 写真: 堤田)


採取した生き物の種類と数
採取生物の種類と数15種類、361匹)
スジエビ  211匹
【左記への当会鈴木さんコメント】
印の所ですが、
スジエビは、上流のプールの壁に群れていたのを掬ってバケツに入れてしまったものです。

あの後、第二機場の放流口にいったら、ヨシノボリの子どもか、うじゃうじゃいて、その中にエビが混じっていました。利根川で起きてることが、あっという間に手賀沼、大堀川に届けられることになってしまったように思えます。
大堀川で、生まれ、育っているのではなく、利根川の情況が配達されているだけみたいです。

フナとアメリカザリガニは、数回に分けてつかまえたもので、7/19のデータとするには少し気が引けます。モツゴの別名ボソとはクチボソのことだと思います。
ヨシノボリ(ハゼ科) 69匹
フナ(コイ科) 28匹
アメリカザリガニ 20匹
オタマジャクシ(ウシガエル) 9匹
モツゴ(クチボソ:コイ科) 6匹
ハス(コイ科) 4匹
コイ(コイ科) 4匹
メダカ(メダカ科) 4匹
モロコ 1匹
オイカワ(コイ科) 1匹
ワタカ(コイ科) 1匹
ドジョウ(ドジョウ科) 1匹
オケラ 1匹
サカマキガイ 1匹
 (表: 中野、 コメント: 鈴木)

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