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大津川探訪ハイキング 道中記 -2004.2.25(水)-

大堀川の水辺をきれいにする会(青木記)

 春のように暖かな一日、大堀川の水辺をきれいにする会の5名(河井、岩田、横井、中村、青木)と中村氏の友人の沼南町の方2名(小島氏、嶋田氏)の合計7名で、大津川の探訪をのんびりと楽しんできました。

 以下はその拙い探訪記です。 

歩いたコースの地図、写真、見聞メモはこちらから 【苦心策】

 高柳駅を10時にスタート。大津川の堤防を歩いてちょっと寄り道したり水質測定したりもしながら流域をゆっくり探索、増尾宮根橋近くで昼食、手賀沼河口に至り、更に遊歩道を歩いて第二機場に寄った後北柏駅に4時ごろ到着、北口の開店前の呑み屋に押し入って一杯やって解散。行程約11km。
 高柳地区の小川が段々太い流れになって河口に達するまでを辿ったことになり、大津川本流の三分の二くらいについて大凡の姿を知ることが出来た。

 
大津川の両岸は、田んぼとその周りの林からなる谷津田の風景で、昔の農村の面影を残しておりのどかなところ。(もっとも平日にここを散歩しているひま人はほとんど見かけず。)
 上流では沢山の細かい支流や樋管が横から入り込んでいる。汚れて見える流入水が多いが中には湧水からかと思われる清流も入って来る。下流ではコンクリート三面貼りの太い水路からの沢山の水も流入する。

 
流域のゴミは、スタート地点ではちらほらだが橋の付近ではかなり溜まっており、下流に進むほど増えてくる。大物は自転車3台を見かけただけだったが、一般ゴミの密度は総じて大堀川と似たり寄ったりの感じである。
 (大堀川と比べ堤防が小さく、その分ゴミの捨て場としては少ないのかな。)

 
水量は、冬季にしては多いと感じたが、全般に濁りがあり、上流では所々臭いがした。CODを5地点で測定(パックテスト)してみたが、どこも10くらいで変化なし。話に聞いていた大津川の泡立ちは用水堰の箇所で見られたが、すぐに消えていた。

 
魚は、ほとんど見ることがなく、下流の濁ったところで鯉が見られたくらい。

 
鴨が沢山泳いでおり、白い小さな鳥やサギも見かけた。河口の近くではきれいな雄の雉を見つけたが、残念ながらシャッターに捕らえそこなってしまった。

 
藤心地区の中流域でかなりの距離に渡って水底に水草が繁茂しているのが見られた。大堀川には見られないもので、素人考えだがなんらか水の浄化に役立っているのではないかと思われる。

 
大津ケ丘地区の右岸では、各所で幅50mに及ぶ大幅拡幅工事が行われている。緩やかな傾斜の自然堤防と中州や湿生植物地帯の形成によって多様な生物の生息を図ると共に、遊歩道や休憩所を設けて憩いの場にしようとする計画とのこと。一部はすでに出来上がっている。水量が多くないのにこんな大げさなものを作って大丈夫なのかな?、数年で周りの雰囲気が様変わりしそうだが、果していいことなのかな?という感じ。

 
国道16号近くの大津川浄化施設では、水面の上に取水口があって水を取り込めていないのにモーターだけがうなりをあげているのが聞こえた。(以前当会の鈴木さんが指摘された通り。)立派な施設が遊んでいる姿はなんとも情けなし。

 
そのほか、中村さんの案内で高柳地区周辺の念仏塔・旅人宿・湧水池なども訪ね、この地区の昔をしのぶことも出来た。また同行した沼南町の方と親しくなり、今後の大津川と大堀川両活動の交流が楽しみである。

 
次回は、今回スタートした高柳地区から遡って大津川の源流(鎌ヶ谷市南初富地区と松戸市くぬぎ山地区)までを是非訪ねてみたいと思っている。


おまけ 本報告に先立つ本イベント呼び掛けと、河井さんの仮報告はこちらから!。

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